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2016年 金未来杯 総括

前回からGIGAがもう2冊も出たぞ。
ぎなた式も終わってしまう……もうダメだ……

というわけで本誌のほうで5週に渡って行われた金未来杯。

新人作家?の読切を各週1本載せて得票数やら何やら?で
順位をつけるとかいう登竜門的企画。

1位になったら連載!と思いきや別にそんなこと書いてあるわけでもなかったぜ。
そして過去にも1位じゃなくてもたくさん連載になってるし、
そっから長期連載に持ち込める人もいたりして、まあ、かなりパワーのある企画であることは確か。

その企画にぼくの友人の漫画も参加してるっていうんだから、
例年とはまた違った見方になってしまうわけで。
要するにだからこんな突発的に記事を書き始めたというわけでした。

それにしてもこち亀の最終回やら何やらかんやら
激しすぎる本誌の渦の中で開催されるってのも、なかなか大変ですよなぁ。





『Legacy』 原作:平尾友秀 漫画:依田瑞稀

エントリーナンバー1番。
順番は編集部の期待値の高さ順とか思ってたんですけど
自分でもそれがどこから得た知識なのか分からない。妄想かもしれない。

第一印象は結構よかったですね。
これでもかというほどの「どストレート」

イケメンで少しズレた主人公。不思議な能力持ち。
親友を殺されたヒロイン。次は自分が狙われます。
凄惨な事件。頭のおかしい犯人。
能力バトル。スタンドバトル!
感動的なラストにほんのり百合味を添えて。
それらをまとめあげる高い画力!
                        ……ちょっと真田丸。

とまあ、羅列するとすごく良く思えるんですけど
もうひとつぶん殴られるようなインパクトのようなものが欲しかったですね。

犯人バレバレなちゃちいミステリ要素なんて別にマイナスにはなりませんでした。
何というか、読切なんてそんなもんだし。
「フィット」がギャグとしてもいまいちピンとこないのは……うん。

あと「レガシィ」ってのもいまいちピンとこない。もっといいネーミングはないかしらね。

細かく見るとボロが出てきたりするのですが、
作画を分けてるだけあって絵はとても良いし、女の子はかわいいし
女の子はかわいいし女の子はかわいいので、
読んでの印象はやっぱり良かったりしますね。

というわけで、先頭バッターとしては中々パワーがあったのではないでしょうか。
NEXTにこれが載ってたらたぶん1位予想する。


『BOY THE GOLD』 杠 憲太

友人の漫画です(直球)
というわけで、どうしても贔屓目で見てしまいますね。うん、仕方ない。

NEXT掲載時と同様体操漫画できました。
彼の強みというか、現状、題材という点で一番武器にできるところだと思います。

さて同じ体操題材ではあるものの、中身はガラリと変えてきてますね。

ヒ ロ イ ン の 圧 倒 的 存 在 感



「女の子がいる」とか言うと前回もいたしちょっと違う。
しかし彼の漫画でここまで女の子が前面に出てくるのは初めてだったので――

いや、受賞作の『ウィッチ』も主人公が女の子にされてたんですが、
まあ、その辺は色々アレということで。

全体的に良かったのはもうあえて言うことでもないとして、
先に気になったところを挙げていきましょうかね。
もう既に本人には言ったことなので敢えて書くのも何か変な感じなのですが。

主人公何もしてなくない?というのがどうしてもモヤるところ。

過去ではトラウマもありながらトレーニングによって充分やれるだけの実力をつけてはいたし、
ヒロインとの特訓でトラウマを克服して~、と一応ちゃんと成長はしてるんですが
ほとんどその描写が前に出てきませんよね。

凄く重くトラウマの部分を描写しておいて、解決の過程をすっ飛ばされるので
あれっ!?と決めのシーンにスッと入っていけなかった。
提起された問題の解決法ってのは、個人的に一番気にするところ。
そこが美しくあればあるほど、感動できるんですよね。

横道に逸れますけど、ワートリのユーマvsヴィザ翁の決着は
本当に美しいと思う。
強者側の格を落とさないジャイアントキリング、アレは完璧だ。


だから個人的には、目隠しは良し。それはこちらの期待通り。
それが外れるところまでもお決まりの流れだよね!って感じで
さて解決法は~~ってところで、実は克服してましたじゃなくて、
ベッタベタになってもいいから、そこで主人公の覚醒シーンでもあれば
また随分印象は違ってたんだろうなーと思います。

まあ、そこでテンプレを外すところが良さだったり狙いだったりもあるのかも。
ヒロインとの二人三脚、もしくはライバル含めた三人四脚路線だとすれば。

さて、本人交えた感想戦やったせいもあってやたらと厳しい感想ばかり並べてしまいました。

良かった部分は……

ヒロイン!!!


いや、ぼくはもはや感動しているのですよ。
彼がかわいい女の子を描けることは知っていたのに
あまり女の子が目立つ話を描いてこなかったのがもどかしくて。

それがですよ、開始3ページで騎乗位!主人公の前で脱ぎだす!
スパッツ! ロリ時代も網羅!!

先述のあれこれでヒロイン押しがマイナスになる部分もあるかもですが
女の子のかわいさを前面に押し出したこの部分は、しっかりと評価したい(上から)

ぼくが読切を読むときに大事だと思ってるところが
「作者の性癖が感じられる描写」なので
どんどん、どんどんそういうのは押していくべき。

これ、あとの作品に繋がってくるんですよね……
まさか作者が自ら言うとは……

というわけで厳しめのコメントが多めになってはいますが
それは贔屓目の反動ということで
全体的なクオリティとしては1作目にも負けないくらいだと思ってます。

そう、あとNEXTのときからも圧倒的に絵のレベルが上がりましたよね。
そりゃあそうでしょうって話かもしれませんけど。
クライマックスの回想シーンの部分とかすごい抜けてる。
(この作品内でもここだけ抜けてる)

長期連載とってる方々ってやっぱり相応の画力があるんですよね。
今の連載陣と、短期打ち切りくらう作品たちを比べても。
そうすると、その相応の画力には既に達してると思う。

がんばれ!(贔屓)



『特別国家公務員改造者対策課 田中誠司』 天塚 啓示

タイトルがなげぇ(理不尽なマイナス)

NEXT最後の1位獲得者ですね。あんまり真面目に読んでなかったし当然1位予想もしてなかったので
なんというかなんというかって感じなんですけど、
とりあえず色眼鏡では見ないように……


冒頭の入り方は別にいいんですけど、
某所で「腕がノコギリになったからって演説中の大統領殺せるわけじゃなくない?」っていうの見て
なんかもうギャグにしか見えなくなった。

あと問題の「誰ぁれか助っけてーー!!」とクソみたいな語尾ですよね。
死ぬほどマイナスですね、特に語尾、読む気無くすレベル。編集が止めろ。

出オチでほんの少し、1コマ2コマくらいかと思ったらめっちゃ出るし。

そしてところどころセリフ量がすっごい。
そりゃあ読切だしたくさん説明もしなきゃいけないものわかるけど、すっごい。

ヒロインの境遇もすごい微妙。勝手に改造されるところはいいとして、
ピアノ要素がそんな重要に見えないとか、そもそも手術する前の事故もギャグだとか。

しかし何故重要な部分なはずのピアノ要素を頑なに薄く薄くしようとしたのか。
本気でピアニスト目指してたとかでもいいだろうし……
あと主人公がかつてそのコのピアノを聴いて感動したとかいうがあったら
ベッタベタではありますがまだドラマ性が生まれる気はしますね。

そして一番気になったのはラストのノックの部分ですね。
見開きで派手に決めた後

どうして右手と左手間違えた!!!!

P2とか読んでたときから気にするようになったというか
その頃に知ったことではあるのですが、
演出上仕方なく右と左が入れ替わったりとかすることは往々にしてあるらしい。

しかし今回に関して言えば、関係ないよね。単純に間違えてるよね。

決めの余韻の場面なのにすっごい気になった。せいで余計ノれなかった。

というわけで突飛さと勢いはあるけれど
低いレベルでまとまってない、という印象の作品でした。

ボロクソか。


『竹取憑き物語』 松田 知隆

どうしたんだジャンプ。血迷ったか。

と思ってしまうような、もう、何が何だか分からない
しかしとてもパワーに溢れた作品。

あえて言葉を尽くすのも野暮って感じ。
それくらい高度なギャグで満ちている。

「5人くらいでページ分担して描いたんじゃないか」って評価が一番しっくりきた。
なんだよこれ、どうしたんだよ本当に。

……でも悔しいけどちょっと癖になる。


さて、もう全体的にギャグなのでツッコむのも野暮なんですが
あえて気になったところを挙げるとしたら
ちょっと前まで赤ん坊で記憶喪失なくせに現代的な知識がちらほらあったりするところですかね。
「アイドルとかだったのかなぁ!」は絶対に無い。流石に立ち止まらざるを得なかった。

しかし全体がしっちゃかめっちゃかなせいでそれもまたスルーすべきなのか……とか
もうほんと、何なんでしょうね。

NEXTとかならまだしも、本誌に、金未来杯のひとつとして
よくこれを送り出したなと。編集部はどうしたんだ。


『二界凡骸バラバルジュラ』 芥見下々

タイトルがややこしい(理不尽なマイナス)

全体的な印象は、なんか分かんないんですけど良かったですね。
すごくシンプルだし。
容赦なくヒロインをボコボコにしたり、痛みは普通にある設定だったり。

作者の性癖が窺える!!!!

あと別に他人から見えるわけではないのにちゃんとスパッツ穿いてるところとか
何か拘りがあるんですかね、その辺も伺ってみたいですね。

そういう部分に関しては作者紹介のところですよね。
ヒロインの足の太さで編集とバトルになったってやつ。
いいですね、漫画なんて作者の性癖を売ってると言っても過言じゃないですから。

気になる点としては、まあかなり流された設定部分とかですかね。

あんまり細かいこと気にしなさそうな主人公がちょっと説明受けただけで
「偽神」って単語をスッと出したところとか。


太ましい体系はあまり好みではないですが、顔とか表情は普通にかわいいと思える絵なので
他にも読みたいなあと思わせてくれるような作品でした。


全体通してどれが1番とかは、あえて書かないでおきます。
しかし例年以上に順位が気になりますなあ。当たり前だけど。
NEXTの後半もそうですが、あんまり当たったことないんだよなぁ……



以上!やっぱり疲れるこれ!
ディスプレイの明るさも下げたよ!長時間の打ち込みは目にも悪いよ!



では

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